リスタート品川祐の新作映画の試写会にて、弟の監督映画で不覚にも
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次弟が監督した映画「リスタート」の試写会に長女と一緒に行ってきました。監督脚本品川祐 音楽HONEBONE 出演 EMILY SWAY
昨年撮影して公開の予定だったらしいですが、コロナの影響にて今年になったようです。
試写会の初日ということで、仲間のお笑い芸人や役者さんたちも結構いらしたみたいですが、皆さんマスクで全然解らなかった〜。客席は一席おきしか座れないので、本当に少ない人数。
試写の前に久々に会った弟と写真でも〜と、主役のEmilyさんと、ってなった時に、一緒に写っていただいた品田誠さん。
映画では、とても重要な役で、しかも帰宅して調べたら監督なんかもされていて、存じ上げず恐縮です〜!
魅力学研究家 Holistic Lifestylist Harumiです
魅力人でいこう!人生を最後まで楽しむ ホリスティックライフを提唱中
目次
映画のあらすじ
シンガーソングライターを夢見て上京しながら、夢破れて故郷に戻った女性の再生を描いた。
シンガーソングライターを目指して上京したものの、不本意ながら売れない地下アイドルとして活動していた未央は、意図せず起きた有名アーティストとのスキャンダルにより、世間からバッシングを受けてしまう。
夢に破れ、傷ついた未央は、故郷の北海道・下川町に帰ってくるが、家族や友人とも上手に接することが出来ずにいた。そんな中、同級生の大輝が未央を思い出の場所へと連れ出す
公式サイトより
リスタート 一観客としての感想
リスタート って、コンピューターで使う「再起動」。もう一度やり直す、新たに始めるっていう意味。
やり直すって、ことは、一度は始めたけどうまく行かなかったってことですよね?
昨年からのコロナ禍で、主人公のように、夢破れたり、いままで大事にしていたものを奪われたり、期待して歩いていたはずが、はしごを外された形になったりしている人は多いはず。
何度も出てくるどん底という言葉。
何もかも失っても、命だけはある。と思える人もいれば、夢や財産や地位や知名度、持っていたモノを失ったことがどん底という人もいる。
私は、どん底という経験をしたことがありません。手取りが3万円しかない貧乏な美容師時代4畳半の風呂なしアパートで、鍋でお湯沸かして髪を洗っていた頃が
私の人生の経済的などん底だったけど、不幸だとは感じてはなかったかな。夢も希望もありましたしね
ユダヤ強制収容所で生き延びた心理学者フランクは、現実に希望を持ったか持っていないかが、過酷な収容所での生死を分けたと言っています。
そういう意味で、私は希望をなくすほどの最悪の状況にはなったことがなくて、あまり良くない状況でも、どこかに希望はないか?とすぐに方向転換=リスタートしてたから。
主人公は、SNS時代に突然世間の悪評にさらされて、悪意を向けられて、希望を失う
家族もいて、経済的にはすぐに困窮することもないだろうし、まだ若くて体も健康でも希望を失う。
人は、地位、財産、健康、家族、があっても、希望を奪われると、例えようもなく不安になり、不幸を感じるのだな、と改めて感じました。
それは、美しく才能もあり人気のある俳優が自殺するように。
だとしたら、どんなどん底でも、どんな希望を見つけられるか?次第で、リスタートは誰でも出来るということなのかな。
映画の中では、家族や友人が、希望を示してくれる
でも…受け入れられて、慰められて、癒やされる、だけでは、リスタートは出来ないのね。
希望を持つことを、具体的な方法、行動を、友人達が指し示してくれて、彼女は動き出す。
希望を持つって、何よりも大事なことって、改めて感じる映画でした。
サポートする人される人 長女の感想
一緒に見に行った長女。
もともと、他人の感情に共感力が強いのか、相手へ共感しすぎて、怒ったり悲しんだりしてました。
それは、相手への怒りや悲しみではなく、相手がそんな感情を持ってしまうような、環境や社会構造への怒りや悲しみで、自分が苦しんでしまうような人。
そのセンシティブさは、母である私には、社会問題を解決しようとする人の魂の嘆き、と聞こえたので
だったら、政治家とか、活動家とか、その環境や社会を変える側になりなさい!
母としては、慰めずに叱咤激励してました。
その後、ヨーロッパを一人旅し、最後は、自転車とテントで野宿(ホームレス?とも言う)で旅して、
荷物全部を自転車に積んで、スペイン、イタリア、ポルトガル、フランスを一人旅
旅人として、出会う人の、ぐちとか、昔語りとか、政治的な発言とか、を、ただ、ただ、受け取る人、という在り方を見つけたようで、
受け取る人の存在が、実は人を癒やし、再生し、希望を見出す手伝いになっていると気付き、今は、日本でノマドで、翻訳の仕事をしながら、ボランティア活動に励んでいます。
そんな長女の映画の感想は
主人公が経験する挫折、どん底、リスタートもよかったけど、家族や友人がそれぞれの形で主人公を受け入れ、支え、励ます姿が印象的だった〜
脇役の支える側に共感する〜 そういう存在で有ることを大切にしたい〜!
見る視点によって、映画ってこんなに違う観方が出来るんだな〜
笑うことと、笑わせること 姉目線の感想
熱いイイ話、ある意味ベタな映画なんだけど、監督脚本の弟がお笑い芸人だな〜と随所に感じます。
仲の良い芸人仲間が出演していることもあるけど、その点ではなく、汚いから見せないような、リアルよりももう少し大げさに切り取る日常。
通常の映画ならイメージとして見せる本筋と関係ない場面を、ちょっと長めの時間かけてしつこく見せることで、現実に私達が日常的に感じる、ウザさ、「ああ〜〜あるある〜」みたいなやや斜め下気味の共感が笑えてしまう。
そんな、コントの中で培われた、くすっと笑えるツボが随所にあって、祐の映画だなあ〜といつも感じます。
何を観て、何を聞いて、面白いと思えるか、は、まさにその人の価値観が現れる
小学生の男子は、うんこ、って言うだけで、笑える
お母さんは、それを、いやね〜って、思う
うんこって騒いでいる小学生と顔をしかめているお母さん その二人を観て面白いと思う
どの立場で何におかしみを見いだせるか
ちょっとうざかったり、汚かったりするところに、おかしみを見いだせるって、人生を深くするんじゃないかな。
人生は、そんなにいつも綺麗でスムーズではないからこそ、小さなネガティブを笑いに変える力って、心の体力がつくように思う。
そして、笑わせる力を持つ、芸人ってすごいなと思う。
9年前妹が亡くなって、一週間亡き暮らし、通夜の席でもずっと泣いていた弟が、
「今から仕事にいく」と言って葬儀をあとにした時
「今、笑う事も出来ないのに、これから、人を笑わせにいくんだなあ」と、弟ながらすごいなあ、と思ったことも。
希望力とサポート力
私には、弟2人妹1人いて、4人兄弟の長女です。
祐が生まれた時、退院してすぐ。
尊敬って、日本語だと重いど、respect=尊重、もしくは、proud of them=彼らを誇りに思っているんです。
なぜかというと、
弟二人の「希望」の持ち方が半端ないから。
そして妹は、「支える」力量が半端なかったから。
弟達の「希望力」は、大風呂敷を広げる、大口を叩く、俺様発言、生意気、偉そう、なんて、言われて、特に若い頃は、それで損したり、嫌われたりもしてきたみたいですけど(あ、嫌われ芸人としての認知はかなり高いですね〜)
その希望力は、原動力となって、行動する力、巻き込む力も、強いもんだから、年齢を重ねて、50代にもなってくると、
それなりの結果を出し、周りにも認めてもらえて、彼らの「希望力」に賛同してくれる人がたくさんいるから、なおさら、希望の実現が出来るようになってきているようです。
この映画も、クラウドファンディングで、目標の2倍を集めました
公式HP
妹は、あんまり希望力のある人ではありませんでした。小さな頃から人懐っこくて、近所のお年寄りの家に上がりこんで、長話をしていたり、
新幹線で移動すれば、遠くの席で「ええ、ええ、うちの母は離婚しましてね」なんて、知らない女性と打ち解けているような子供。
なぜか若い時から、友人知人に周りに死がつきまとい、
「20年間毎年喪服を着ているんだよ〜!」となんの自慢?と思うようなことをよく言っていましたが、
多くの死と向き合うことで、希望を失いがちな人に、寄り添う力がすごかった。
4人の中では、希望力が弱い発言から、偉そう、強気な3人はちょっと小馬鹿にしたり、使いっぱしりにしたりと、暴君ぶりを振り回してましたけど
脳腫瘍で余命宣告された時、彼女の支える力に、私達がどれだけ力をもらっていたか?に気付かされ
長弟は20年住んだLAから帰国、一足先にNYから帰国して大阪に住んでいた私も東京に移住、20数年ぶりに4人が揃ったのは、『妹のため』でした。
再発し、余命2ヶ月の時の結婚式
病気ゆえに、あれこれ好きなことをいう妹に、立場は逆転し、3人とも女王様に仕えるがごとく2年間をすごしました。
さらに驚かされたのは、葬儀に、一般人としてはありえない500人超えの参列者が来てくださったこと。
妹の死で、これからどう生きていけばと、泣き崩れる方がたくさんいらして、
彼女の「支える力」が素晴らしかったことを、家族は死して始めて知ることになったのです。
希望力とサポート力は、相対するものではなく、大きなパーツになったり、混じり合ったりして、人生を希望で切り開きながら、周りをサポートし、サポートされる事で周りの人の希望を高める。
祐の映画の中に、私達家族在り様のパーツが入っていました。それは彼自身の中にあるパーツでもあるからなんだろうな。
では私は? と、自分の価値観を考えるチャンスとなりました。
そんな映画の見方をしてみるのも、面白いかも?
ちょいネタバレ
最初の写真にご一緒した品田さん。映画の中では、彼の娘役としてヒロシの娘で、私の姪っ子の琥珀が出演してました。
当時10歳の琥珀ちゃん、映画デビューしちゃってます〜!
弟品川ヒロシ監督の他の作品
ドロップ
同名の小説の映画化。半分リアルです。長弟も妹(祐にとっては次姉)も出てきます。
小説は妹が編集を担当。兄弟で作り上げた作品とも言えるかもしれません。
映画は、私達家族にとってはリアルな出来事もたくさん映像化されていて、始めて観た時は苦しくて苦しくて、まともに見ることができませんでした。
あの現実を、作品として形にした、弟と妹の覚悟は、すごいな、思ってます。
漫才ギャング
こちらも、同名小説の映画化、やはり編集担当の妹と作り上げた小説。半分リアルなのかな?
暴力シーンがかなり長くて、苦手な人もいるかも。
でも、役者さんってお笑いやっても、ちゃんと芸人になれちゃうって、すごいなあ!と思わされる。
サンブンノイチ
こちらは、祐の原作ではなくて、同名小説の映画化。もう俳優さん達のパワーがすごくて、エンターティメントとして、最高に面白いです。
上の2つは、随所に家族としてリアルなエピソードが入ってるから、別な感情が湧いてしまったけど、
この作品は安心して見れるという、家族ならではの感想ですが。
Zアイランド
すみません、観てないです!
ゾンビものなのです。ホラーとか、ゾンビ、苦手で〜!
妹は、祐が売れない時代から、ライブのチケットは必ず買って友達に売ったり、テレビに出たら全部録画して、NYの私にまで送ってくれてました。
サポート力があったんだなあ〜やっぱり。
おまけ 藤森さんのMTV プレイボーイ
オリエンタルラジオ 藤森さんのMPVを監督してます
長弟が制作。二人とも映像の業界にいるので絡んでいるから羨ましい。
こちらも、綺麗なんだか、かっこいいんだか、笑わせたいのか、藤森さんと祐の芸人コンビならではの作品ですね〜。好きだわ〜
何気に、中田さんのYou Tube大学のファンだし、藤森さんのサウナーっぷりもファンです。
長弟の職権乱用が羨ましい〜〜!
まとめ
リスタートは、今この時期に本当におすすめです!!
コロナ禍で、価値観や生活様式が変わり、いろんな意味で夢破れている人も多いと思います
どん底を感じているかもしれません。
でも、希望を見つけることができれば、どん底は最高のスタート地点!!
何度でも、リスタートする勇気をくれます。
そして、誰かがどん底にいたら、希望をサポートする心持ちをいつでも持っていたい。
私にとってはそんな映画でした!
実は、かなりかなり、泣いてしまった〜!!不覚〜!!弟め、やるじゃん。
リスタートの、サビがず〜〜っとリフレインしてます〜!!Love♥
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